ライオン スカル リング
2015/12/22
こんにちは!シルバーアクセサリー【pra-na】の阿部です!
本日はこちらの
ライオン スカル リングをご紹介したいと思います。以前にFACEBOOKでも取り上げたのですが、このアングルだと「指をどこに入れるのかわからない」とコメント頂きましたので、別の角度から撮った写真も添付しておきます。このアングルも微妙かもしれませんね…
こちらのシルバーリングはライオンのスカルをメインのモチーフとしていますが、ウデの部分には化石のテクスチャーをイメージした造型を掘り起こしています。メインモチーフと比べると抽象的な造型になっていますが、あまりイメージを限定せずに、プリミティブな荒々しさと繊細さを感じ取っていただけるような模様を感覚的にデザインしています。
ヨーロッパでは権力の象徴として紋章に使用されてきた
ライオンというと、ヨーロッパでは権力の象徴として紋章などに古くからあしらわれていました。
当時の人たちからすれば、ライオンや象などといった大型の野生動物を運搬するのは非常に困難でしたから、現地に赴くしか手段はありません。その地域でしか遭遇することができない動物というのは大変なステイタスでした。そこで、ごく限られた財力のある人たちがライオンという生きものを象徴的にシンボル化したのが、紋章として採用された始まりでした。
当時ライオンを見た人はほとんどいない
こぞって領主の紋章として採用したため、さまざまなバリエーションのライオンの紋章が乱立していきます。当然そのうちの多くのデザイナー(?)はライオンを直接見た訳ではないので、言葉で伝えられた内容を図案化していきます。そのため現代の多くの人が認識しているライオンとはニュアンスが異なります。そもそもライオンが二本足で立つポーズがよく見られますが、瞬間的にはあったとしても安定したポーズとしてはありえません。なぜ二本足で立つポーズが氾濫したかというと「熊」を連想していたためだといわれています。熊はそれまで最強の動物としてライオンに取って代われるまで人気のモチーフでした。そのため見た事がない人が熊(熊でさえ見た事がある人は少ないのでほとんどが想像で描かれています)をベースにしているため、骨格や生態としては有り得ないデザインとなっている場合が多いのです。
紋章は厳格な領主のシンボル
紋章学というアカデミックなまでの体系立てられた細かい取り決めが存在するように、思いつきや勝手な解釈ではデザインは決められません。色や形ポーズなどにはそれぞれ商標と同じように、領主に与えられた紋章は厳格に決められていました。(地域によっては紋章院などで管理されていた場合もあったそうです)かつてはその家の格を示し、非常に実用的な色合いの強かった紋章ですが、いまでは世界中でヨーロッパを象徴する文化の一つとして認識されています。
このライオンスカルではそういった権力や財という価値観の変遷を象徴的に表現しています。
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